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文学を体験する空間「世田谷文学館」


開催中のコレクション展


作家たちの戦中・戦後


2016年4月23日(土)~9月15日(木)

[会場] 1階展示室
[休館日] 毎週月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館)
[料金]
一般=200(160)円
高校・大学生=150(120)円
小・中学生=100(80)円
65歳以上=100(80)円
障害者手帳をお持ちの方=100(80)円
※( )内は20名以上の団体料金。
※企画展会期中は企画展のチケットでご覧いただけます。
※土曜・日曜・祝日は、中学生以下無料となります。
※障害者手帳をお持ちの方で大学生以下は無料になります
※障害者手帳をお持ちの方の介添え者(1名まで)は無料になります

・交通案内 詳細情報はこちら

堀文子「壺井栄作品集『二十四の瞳』」挿絵原画

概要

中野重治原稿「第一章」
 昭和9(1934)年5月、中野重治は共産主義運動から身を引くことを約束する「転向」により、即日出所しました。プロレタリア文化運動にたいする弾圧が激化した時代、中野は治安維持法違反の容疑で他の作家とともに捕えられ、2年間獄中にありました。以来昭和20(1945)年8月の終戦まで、内には転向の挫折を抱え、警察権力の監視のもと、「人格風化の危険あり」(昭和18年9月の日記)とまで自覚せざるを得ない戦時下の困難な状況の中で、彼は粘り強く書き続けました。小説集『小説の書けぬ小説家』『歌のわかれ』評論『斎藤茂吉ノオト』『鷗外その側面』など、この時期に執筆された作品群には、ひときわ緊張感がみなぎっています。
 中野のこの時期の原稿はほとんどが失われたと考えられてきましたが、担当編集者であった故・石井立氏(大正12~昭和39/1923~1964)のご家族により、このたび「小説の書けぬ小説家」など5編が当館に寄贈されるはこびとなりました。本展ではこの貴重な自筆資料を初公開し、ひとりの作家の戦時下における歩みをたどります。
 あわせて、中野とも交流があり、『二十四の瞳』で知られる壺井栄、戦後まもなく『浮雲』などの諸作で新鮮な女性像を描き出した林芙美子、徹底した反骨と批評精神を発揮した石川淳らの人と作品をご紹介し、平成27年度コレクション展「戦後70年と作家たちⅠ・Ⅱ」の続編として開催いたします。作家たちそれぞれの個性を通して、時代と人、あるいは戦争と人間の関わりを見つめる機会としていただければ幸いです。

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