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2025.07.25

後期コレクション展「世田谷線・100年間のものがたり」


世田谷文学館開館30周年 コレクション展「世田谷線・100年間のものがたり」
2025年10月18日(土)~2026年3月31日(火) 
同時開催 ムットーニコレクション                                                                                                                                                                                              


山下駅1969年(写真提供:東急株式会社)


100年分の文学作品でめぐる、世田谷線のちいさな旅。
1925年、玉川電気鉄道(現・東急電鉄)の支線として開業した世田谷線。1969年に渋谷〜二子玉川園間の本線が廃線となったことで、世田谷区内だけを走る独立した路線となりました。開業から100年、世田谷線は三軒茶屋~下高井戸間の5.1㎞を結ぶ2両編成の路面電車として、今日も世田谷のまちなかを走っています。
世田谷線の沿線にはこれまで多くの作家たちが暮らし、また、多くの文学作品に沿線の風景が描かれてきました。
世田谷線が開業した1925年に、若き日の林芙美子、壺井栄、平林たい子が身を寄せ合うように長屋暮らしを始めた三軒茶屋。川上未映子『黄色い家』でも、三軒茶屋は女性たちの奇妙な共同生活の舞台として登場します。柴崎友香『わたしがいなかった街で』では、日本SFの父とされる海野十三が長く暮らした若林に住む「わたし」が、終戦前後の海野の日記に記された場所を65年の時を経て辿ります。野尻抱影、川上弘美が冬のボロ市の情景を綴った、上町・世田谷。吉田篤弘が20年以上にわたり紡ぎ続ける「月舟町」シリーズのモデル、山下・松原。中原中也、藤野千夜、三浦しをんが活写した、下高井戸駅周辺。たった10駅しかない世田谷線ですが、それぞれのまちにそれぞれの物語が、幾重にも重なりながら息づいています。
本展では、世田谷線開業以降2025年までの100年のあいだ、この沿線で紡がれたたくさんの物語を、作家たちのエピソードも交えながらご紹介します。


【会場】世田谷文学館 1階展示室
【開館時間】10:00~18:00(展覧会入場、ミュージアムショップの営業は17:30まで)
【休館日】毎週月曜日(月曜が祝・休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12月29日~1月3日)
【入場料】
当日一般 220(176)円/大学・高校生 170(136)円/ 65歳以上・小・中学生 110(88)円/障害者手帳をお持ちの方(ただし、大学生以下は無料)110(88)円
*( )内は、割引料金は20名以上での団体割引と「せたがやアーツカード」等の割引料金です
*窓口でのお支払は、現金・クレジットカードのご利用となります
*ほぼ全てのクレジットカードが利用可能ですが、スマートフォン等の非接触型ICカードや交通系ICアード、電子マネーを除きます
*世田谷区内在住・在学の小中学生は、土、日、祝日は無料になります
*各種割引については、手帳など証明できるものをお持ちください
*障害者手帳をお持ちの方で大学生以下は無料になります
*障害者手帳をお持ちの方の介添え者(1名まで)は無料になります
*企画展開催中は企画展のチケットの半券で、本展をご覧いただけます。混雑状況によって入場制限させていただくことがあります
※11月21日(金)は65歳以上入場無料、11月29日(土)・30日(日)および2026年2月23日(月・祝)は入場無料
【主催】
世田谷区、公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館
【協力】
東急株式会社、東急電鉄株式会社、電車とバスの博物館、世田谷線開通100周年記念事業実行委員会
【後援】
世田谷区教育委員会

ムットーニコレクション
2025年10月18日(土)~2026年3月31日(火)
開館時間中毎時30分から上演
上演予定作品: 「月世界探検記」/「蜘蛛の糸」/「題のない歌」/「山月記」
※ご入場にはコレクション展チケットが必要です。
※混雑時入場制限あり

 

 

 

 

 

 

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